2万円から宇宙旅行を目指す大学生の投資ブログ

スペインに交換留学中の早大生。宇宙旅行にかかるであろう費用25万$(2750万円)を外貨投資で稼ごうと頑張るブログ。

720kmヒッチハイクの旅に成功した話(宮崎→福岡→山口→広島→岡山)

こんにちは。今回は、昨年の春4月に決行した、宮崎県→岡山県本州沿い720kmのヒッチハイクの話をしたいと思います。知恵と工夫を用い、人の温かさに触れ、エンターテイメントな6日間の旅。ヒッチハイクのコツや注意点も掲載しているので是非読んでくれたら幸いです。

 

●経緯

なぜ東京で一人暮らしをしている自分が宮崎県から岡山県ヒッチハイクをすることになったのか?そこにはれっきとした経緯があります。チンパンジーより運転が下手な私は、2月に宮崎県の免許合宿所で卒業試験に二回落ちて航空券代+再試代もろともで6万ほど失い、その後3月にベトナム・タイを2万5000円で14日間バックパックを強行。そして東京に帰国して再度宮崎県の自動車学校に通い合格しました。航空券代がかさみ、金欠に金欠の上塗り。最終的に、自動車学校を無事卒業できたのはいいものの、東京まで帰るお金がないということに気づきました。

 

●経緯から終了までの全体的な流れ

東京

↓            

宮崎の免許合宿所 

↓            

ベトナム・タイ(14日間バックパック) 

↓            

東京帰還

↓            

再度宮崎県の自動車学校ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー所持金ほぼ尽きる

↓     ←[宮崎ー福岡ー山口ー広島ー岡山]の720kmヒッチハイク

岡山

↓     ←超格安バス

東京帰還

 

●ホームセンターで閃く

3回目の本免試験になんとかギリギリ合格し、さあ宮崎から東京へ帰ろうと意気込んだものはいいものの、帰るお金がない。親は絶対頼りたくないから自分でどうにかするしかない。ふと立ち寄ったホームセンターの文具コーナーで、大きな画用紙とマッキーが目に入る。コペルニクス的転回。300円の画用紙と100円のマッキーでヒッチハイクすれば交通費400円程度で帰れるじゃん!!食料もりんごとか食べとけばどうにかなる!!暖かいし野宿も余裕!ひゃっはあ!と。。即購入。

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●周囲の反応

「東京まで1週間かけてヒッチハイクで帰ることにしました」と自動車学校の教官に話してみると、全力で止められました。すごく優しい方たちだったので当然の反応だったのかもしれません。なので、他の方法でどうにかするので心配ご無用ですと言って、こっそりと決行することにしました。

 

●宮崎→東京までの帰還計画

大学の授業開始日が迫っているということもあり、期間は一週間程度を目処にしました。宮崎県の日向市から東京までの距離は1350km。一週間計算だと一日あたり180km。さすがにゆとりが欲しい。色々と調べていく内に、宮崎県日向市から岡山市まで(720km)ヒッチハイクで向かい、そこから格安のバス(3000円程度)で東京に帰るという方法が一番ベターでした。

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●宮崎→福岡(一日目 247km)

さて一日目。合宿所のラウンジで画用紙とペンを机に広げて目的地を書こうとしたら、お兄さんが話しかけてきました。私がヒッチハイクをする意を伝えると、お兄さんは「ちょうど家族と福岡に帰るから乗ってきなよ」と言ってくれました。ラッキーとかいうレベルじゃない。「いやいや悪いですよ〜」とか言いつつ甘えることに。。まさか一日目一台目で宮崎から福岡(247km)行きの切符を手に入れるなんて。本当に感謝。。

そしてお兄さんファミリーと合流し車に乗せてもらうことに、色々な話に華を咲かせ、車内の雰囲気はとても居心地が良かったです。サービスエリアに着くと鯖寿司や唐揚げをご馳走してくださりました。

 

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夜に差し掛かる頃、お兄さんが友達を呼んで私を焼肉につれてってくれました。非常に親切で、私の話を面白そうに聞いてくれ、応援の言葉をいくつもいただきました。あの日の焼肉の味は忘れません。焼肉の後は4人で宅飲み!!!なんかsnowで写真撮りまくって遊んでました。過酷な旅になるかと思ってたのにこんなに楽しくていいのかな‥

 

本当にお世話になったお兄さんお姉さんたち。(プライバシー保護)

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夜はなんとお兄さんの家に泊めてもらいました。暖かいお風呂に食事、寝床、本当に本当に感謝です。。

 

●福岡県から山口県(二日目昼 100km)

ここから若干苦しくなります。親切なお兄さんたちと福岡県北九州市でお別れした後、新しく車を探さなければなりません。まずは北九州市から山口県の下関までいく車をキャッチしようと試みます。文字通りの”ヒッチハイク”はこの時点が初めてです。山口・広島方面と書かれた大きな画用紙を持って国道沿いを仁王立ち。最初は恥ずかしかったのですが、段々と自分に笑えてきたので良かったです。立ち続けること15分、車は止まってくれました。あんちゃん乗りな!!という良きお母さんな雰囲気の方でした。

お母さん曰く、下関の魚は日本一だそうです!

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この後、4台ほどの車をのりつぎ、無事山口市に到着することができました。

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山口県から広島県(二日目夜中, 129km)

山口県山口市の国道沿いで広島方面の車を捕まえようとするが全く捕まらない。2時間経過。日が暮れ、完全に夜に。国道沿いのローソンに休憩スペースがあったのでそこで休憩することに。図々しく広島方面と書かれた画用紙は周囲の人たちにわかるように置いていました。すると、おばあちゃんが話しかけてきました。乗せてくれる人見つかった!!と喜びそうになりましたが、突然おばあちゃんはゲルマン民族についての意見を僕に求めてきました。唐突なゲルマン民族のトピックとおばあちゃんのギャップに驚きました。おばあちゃんのゲルマン民族に対する造詣の深さはピカイチで情熱的でもありましたので、ほぼほぼおばあちゃんのペースに。このままでは広島に行けず、朝までおばあちゃんのゲルマンワールドに付き合わなければならない。と困っていたところ、カップルが話しかけてきて、広島に行きたいなら乗りなよと言ってくれました。時刻は22時。救世主だった。 そして山口市から広島市へ!!

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130kmほど。無事に広島につきました。とてもフレンドリーで親切な方たちでした。家に泊めてあげると言われたのですが、さすがにカップルの時間を邪魔するわけにもいかず、その日はファミレスで過ごすことにしました。本当に感謝です。

 

広島県から岡山県へ(奇跡の3日目, 160km)

広島市で朝を迎える。次の目的地は岡山だーと。のんびり市街を観光しながら、グーグルマップでヒッチハイクできそうなスポットを見つける。岡山方面と書いた画用紙を持っていつものように立つこと1時間。岡山方面の女性の方が止まってくれました。偶然にも、愛媛県の同じ高校の先輩でした。こんな奇跡ありえるのかと思いましたが現実に起きてる。あの先生はまだいるのか、以前はどんな感じだったのかなど会話に盛り上がりました。そしてなんと岡山県まで乗せてってくれることに。。。その後さらに2台ほど乗り継ぎ、歩き、岡山市に到着!!

 

岡山県岡山駅前で野宿をしようとしたら(3日目,夜)

今晩はいよいよ野宿だなーと少しワクワクしながら、岡山駅前のベンチに横たわる。すると酔った岡山大学の学生5人組が話しかけてきました。なぜか一緒に写真を取ることに。そして面白い流れから、彼らの家に泊まることになりました。とてもフレンドリーに接してくれ、寝床も用意してくれたので感無量でした。岡山大学最高。朝コタツで目を覚まし、酔いが覚めた一人と、え、だれやっけ?みたいな雰囲気に一瞬なりましたが、すぐに解決。岡山駅近くまで一緒に歩いて解散することに。ありがとう。

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岡山県から東京へ

格安バスを利用して無事帰宅。人の数とビルに驚く。風呂入って友達と鍋して旅終了。

 

 

ヒッチハイクのコツ

コツさえ掴めば、びっくりするほど簡単です。重要な3つのポイントを紹介します。

 

1. 車が減速・停車しやすい場所に立つ。

これが一番大事。基本的に、待ってれば車は絶対止まってくれます。しかし、乗せたくても減速・停車できなければ止まれない。オススメは国道沿いの信号機(赤点灯時に乗せてもらう)や停車可能スペース。もしくはスーパーの駐車場の入り口。間違えても、車の進行速度が速い道路で待つのはやめましょう。

 

2.警戒心を持たせないような格好や表情・清潔感

見た目が不潔で、いかつい人間を車に乗せたいと思う人間はそうそういません。好青年

であるように努めましょう。派手な格好は控え、表情を柔らかくキープすることです。

絶対にドライバーをガン見しないように。

 

3.画用紙に書く目的地とデザイン

県+~方面と書くことをお勧めします。あまり具体的に設定してしまうと、ドライバーさんは躊躇してしまうそうです。方面と書いていても、車に乗って会話して仲良くなるうちに、具体的なポイントへ連れてってくれることもあるからです。そして、画用紙には可愛いゆるキャラなどを書くのもいいかもしれません。僕は絵が下手ですが、たまにポムポムプリンとか書いてました。奇形でも愛嬌があればユーモアとして受けってくれるはずです。

 

ヒッチハイクの注意点・危険回避法

僕は何もトラブルにならなかったのですが、世の中には変な人もいるようです。もし車が停車してくれても、明らかに危険な匂いがしたら以下のように断りましょう。本来断れない立場なので、「あ!やばい!さっきのコンビニに携帯忘れた!!取ってきますのでもしよろしければ待っててください」などと言って走ってフェードアウト。完璧。向こうが追いかけるメリットは皆無。

 

 

ヒッチハイクを通して得たもの

抽象的になるのですが、成長〜云々よりも、人の温もりや優しさの素晴らしさを強く再認識できました。ヒッチハイクというのは、車に乗せてくれる人がいなければ成り立たない。つまり、自分の運命はドライバーが握っています。「自分の力で成功させたんだ!成長したんだ」とか思うのは非常にナンセンスだと思いました。代わりに、受けた優しさをまた誰かに与えようみたいな気持ちを持てました。少し綺麗事のようですが、そういう風に世の中循環してったら最高ですよね。

お兄さんファミリーの家に一晩泊めてもらった時、お風呂場で涙がちょちょ切れてしまいました。中学の頃に両親が別居し、姉とは離れ、家族みんなで過ごした思い出は遠い昔のようだったので家族感懐かしいなあと。そして暖かいご飯と寝床を用意してくれたことに対しても。ヒッチハイクは、様々な切り口で何か考えるきっかけを与えてくれるのも醍醐味の一つなようですね。

 

 

読んでくれてありがとうございました!!

 

 

お世話をしてくれた方々本当にありがとうございました。

 

 

スペインでもやってみようかな🇪🇸🥘 mucha tanosisomente xd