バックパック中にタイでお金が尽きてカオサン通りのバーで働いた話。
こんにちは!!今日は2017年を振り返ろうと思います。2017年は困難な状況に直面することや失敗が多かったのですが、そこから知恵と工夫とユーモアを学ぶことができました。今回話すのは2017年の3月上旬に行なったベトナム&タイ16日間2万6000円のバックパックの思い出です。最終的に水を買うお金もなくなり、タイのカオサン通りのrocco barで労働することになります。ベトナム旅の部分は割と省略します。タイ労働がメインです(笑)
当初の計画
当初の計画では、バイトで貯めた予算8万5000円(航空券代抜き)で10日間かけてベトナムのホーチミンからハノイに北上して、そこからタイに飛び、タイを6日間回る予定でした。ベトナム&タイ合計16日間のバックパックです。その時の胸中は、ベトナムでは安い屋台やホステルをたくさん回るぞー!、歴史的建造物の観光するぞー!、狭い寝台列車でいろんな国の人と交流するぞ〜!とか様々な思いで満たされておりワクワクでした。。数ヶ月前からベトナム行きの航空券とバンコクから東京へ帰る航空券を取っていたので、何が何でも16日間過ごすしかない!という感じでした。
○出国前に予算を大きく失う
2月上旬から下旬にかけて、宮崎県の免許合宿に行っており、予定では2月25日の本免試験を無事に一発で合格して、そこから東京に帰り、28日に成田からベトナムへ出国する予定でした。しかし、本面試験で信号無視やスピード違反、脱輪するといったチンパンジー並みのドライブセンスの私は見事に本面試験に2回も落ちてしまいました。試験に落ちることで再試験費用や宮崎から東京までの航空券代がかさみ、5万円ほど失うこととなりました。2回本面試験に落ちた挙句、このままではベトナムの飛行機に間に合わないので、なんとか教官に懇願し、試験を3月下旬に受ける約束で先にベトナムへ行かせてくれることになりました。結論として、本面試験に落ちることで予算が5万円減り、3万5000円。(笑)
○出発まで1日しかない!!
自動車学校の教官に懇願し、東京に帰ったものの、出国は明日。変圧器やら色々必要品を買って、適当にバックに詰めました。そして成田空港の駅へアクセスしやすい恵比寿駅近くのバイト先に寝泊まり。。空港への交通費や必需品や食費などで予算は残り2万5000円にまでなりました。。
○ベトナムへの出国と入国
バタバタと出国し、ベトナムのホーチミンにあるタンソンニャット空港に着きました。その時気づいたのです。危機的な状況にわくわくしてる自分に。バンコクから東京行きの飛行機は15日後だ。地図持ってくるの忘れた。。ポケットwifiないや。。手持ち2万5000円。みたいな(笑)。とりあえず、顔を洗って作戦を立てようと、青いマークのトイレに入ったところ、そこは女子トイレでした。数人の女性に笑われましたが、もうすでに旅は始まっていると実感する良い機会でした。
ホーチミンの中心部の近くにかかる大きな橋の付近で、推定70歳くらいのおじいちゃんに話しかけられました。彼は、少年のような純粋な目で「I know better place, come come」と喋りかけてきました。彼の見た目は、首に黄金色のネックレスをつけていながら、歯がボロボロで、不衛生な見た目をしていたので、浮浪者だとわかりました。明らかに怪しいが、逃げ足にも自信があり、好奇心旺盛な私は、彼の後をついていくことにしました。すると小さな公園のベンチに座らされ、私の足を湿ったタオルで拭き、肩や腰のマッサージを始めました。最初は、この人、純粋にホスピタリティのある人なのかなー、とか考えてましたが、ガット腕を掴み、いきなりパンツに手を入れてきました。やばいおじちゃんキモすぎ!!と異常な嫌悪感を持った私は、彼の手を弾き、お金を、私が逃げる方向から2m離れた逆の位置に置いて、逃げました。逃げる途中に橋の下を走り抜けたのですが、橋の下には浮浪者たちの住処があり、おそらくなんらかのコミュニティが形成されてるのが想像できます。割と後からじわじわ鳥肌が立ちました。
私の股間を狙っていたのかお金を狙っていたのか、両方を狙っていたのか。。二兎を追うもの一兎を得ずと言葉にありますが、どのみち彼は、お金という一兎を得たようです。よかったね。
↓名も知らぬ"彼"
○10日目にタイへ
ほとんどお金がない状況で、事前にとっておいたハノイからバンコク行きの飛行機に乗りタイへ出国しました。バンコクに着くと、ベッドだけのような格安の宿に泊まり、カオサン通りを観光しました。
ここまでは平和
しかし
○タイでお金が尽きる
バンコクに来て2日目、バックパックから12日目、ついにお金が底をつきました。タイの気温は非常に高く、水分補給をしっかり取らなければ熱中症になります。水がライフラインであることが容易にわかります。そして現状では残り4日間をつなぐ食料と水を買うお金がない。この時、水と食べ物を買えなきゃ人間は死ぬという基本的な事実を実感しました。自分で始めた旅なので、親を頼るという甘っちょろい選択肢はまずなかったです。つまり、実現可能な手段を考えて実行して、この状況を打破しなければならないと。
○閃くアイデア ”カオサン通りで労働”
頭によぎる。「働かざるもの食うべからず」つまり労働とはライフラインを得るための対価だと。私はタイで日雇い労働することを決めました。日本人観光客も多く週末賑わうカオサン通りで、お店を何軒か回って直接頼んでみればいいじゃないか。と。問題点もあればアプローチの工夫もある。少し頭をひねって考えることにしました。
○アイデアを実現するために解決すべき課題
この異国の地で、日雇いで賃金を得るというミッションを実現するにはいくつかの問題点をあぶり出し、具体的なプロセスを踏まなければならない。ここでまず問題点をいくつかあげる
問題点1 観光ビザでの労働は法律に抵触するのではないかということ。
問題点2 お店の立場からしてみれば、いきなり見知らぬ日本人が来て、今日だけ働かしてくて、賃金もくれ、なんて要求を飲むだろうかと。私がお店側なら決してそういった要求は飲まない。
問題点3 私の状況と要求を正確にお店に伝える手段。
○私の考えた解決策
問題点1に対する解決策→ 賃金をもらわない”お手伝い”という建前で取り組む。それに観光客が興味本位で一日だけ現地の仕事を少し手伝うくらいの些細なことにわざわざ言及しないだろうと。
問題点2に対する解決策→賃金不要の興味本位でお手伝いしたい日本人学生というスタンスをとる。(どのみち日本人観光客が多いので運良ければチップをもらえたり、お店の余った食事をいただくことができる可能性がある)。日本と英語のスキルで、客を呼び込むという相手にとってメリットとなる情報を提供する。
問題点3に対する解決策→ タイ語版と英語版であらかじめ私の状況が記されたテンプレートの文書を作り携帯に保存しておく。タイ語はアプリの翻訳を用いた。
具体的なプロセス
1. 観光客に賑わうカオサン通りに赴き、仕事のお手伝いの許可を得るため店を回る。身分証明のためパスポートを持ち歩く
2. お店の従業員にテンプレートを見せ。英語が通じるなら、口頭で自身の状況や詳細を頑張って伝える。
3. 一生懸命働く。日本人観光客を本気で呼び込む。(基本的に、日本人観光客は日本語で話しかけられると立ち止まって話を聞いてくれる)。
ちなみに仕事場を見つけるに当たって、5件の店に断られ、6件目のrocco bar というバーに許可を頂きました。メンタルが鬼強くなりました。
実際に働いてみて
バー側は私の要求を快く承諾してくれました。与えられた仕事は客の呼び込み。従業員たちは全員タイ人で、「アジノモトー! ホンダー!」とかいくつかの日本語で私のフレンドリーに接してくれました。私はお店に恩返しすべく、たくさんの日本人観光客を呼び込みました。その夜お客を一番呼び込めたのは私でした。私の状況を知り、入店してくれた日本人のお客さんたちには本当に感謝してます。そして、チップとして、残り4日間を過ごすのに十分な程のバーツを日本人観光客から頂きました。あの日お客さんとの談笑、客を呼び込めた時のタイ人従業員とのハイタッチは一生忘れられないです。自分も本当に困ってる人がいたら何か貢献したいと実感できました。
入店し、一緒に写真を撮ってくれた日本人観光客の皆さん↓
許可なく顔載せるのだめかなーと思いまして、こんな感じにしました。真ん中は自分です。この雑い編集は気にしないでください。
以上です。。
困難な状況も自分次第ではアイデアが湧き出る楽しい状況だとも考えられますね
皆さんも同じような状況になったら試してみては?
読んでくれてコップンカー😄